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「運動性の学習」と「感覚性の学習」のバランスが悪いとプロダクトオーナーは失敗してしまう。

https://benesse.jp/kyouiku/201401/20140108-1.html

本を読んで心を動かされるのが「感覚性の学習」、思っていることを話したり書いたりするのが「運動性の学習」で、両方のバランスが取れた状態で発達するのが望ましい。ところがたいていの場合、運動性の学習が遅れがちなんです。たとえば音楽好きで耳が肥えている人はたくさんいますが、高いレベルで演奏できる人は少ないですよね。

スクラムは、理解するのは容易だが、実践するのは難しいと言われている。

自分の実体験としては、「運動性の学習」と「感覚性の学習」の差がひらきすぎないように、勇気を出して小さな実験を行い、検証と適応を行って、スクラムの経験値を上げていくしかない。

ところが、頭では理解しているからこそついつい小さな実験をさぼって、大きな賭けにでてしまい、大怪我をして「運動性の学習」を積むまえにやめてしまうからなのかなと、この記事を読んで思った。

これはプロダクトオーナーも同様で、たくさんの書籍で学んだり、世の中にリリースされている良い製品をユーザーとして実際に使って生活もしているため、無意識のうちに「感覚性の学習」は行われている。

そのため、「感覚性の学習」と「運動性の学習」の差が、自分の知らないうちにひらいていってしまうということをプロダクトオーナーは常に理解しておかないと、いきなりすごい製品や機能をリリースしようとしてしまい、失敗してしまう。

(そして、計測しなければ失敗したかどうかもわからないので、気づきにくいことが、さらに問題を複雑にしていく)

自戒を込めて、事例や書籍が世の中に溢れている今は、「感覚性の学習」を行うことは比較的容易なので、意識して「運動性の学習」を行える場を持つようにしたい。

Toshiyuki 'Toshi' Ohtomo
Toshiyuki 'Toshi' Ohtomo

Written by Toshiyuki 'Toshi' Ohtomo

Cybozu, Inc, Cafigla LLC. Agile Coach 京都アジャイル勉強会(http://kyoaja.connpass.com)共同主催 CSP-SM, CSP-PO, Certified LeSS Practitioner

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